●長持ちの秘訣、先ずは湿気を含ませないこと 

 カーペットを長持ちさせるために大切なことの一つは、湿気を含ませないように保つことです。ふだんから家全体の風通しを良くし、湿気がこもらないように気をつけます。天気の良い日には窓をあけ、電気掃除機をかけます。この後、置き敷きカーペットやラグなら、裏返しにしたり、下に椅子などをさしこんで、裏側にも風がとおるようにすると効果的です。カーペットをよく乾燥させておくと、ほこりがとれやすく、パイルの傷みも少なくなります。


●電気掃除機は逆目にかけること

 電気掃除機は、カーペットの毛並みと逆にかけます。毛をおこすようにし、パイルの根元の空気の通りをよくして、ゴミをすいとります。上から力をいれて押さえつけると、空気の流れが悪くなり、かえってゴミがとれにくくなります。毛をよくおこして、効率よく吸い取って下さい。
 春先などの乾燥した季節は、静電気のせいでほこりが壁面にたまりやすくなります。また、人が集まるところや、ものを食べるところ、鏡台の前などは、蛋白質系のほこりがたまりやすく、ダニの集まりやすい所です。不潔になりやすい場所を知った上で、掃除の頻度や、掃除にかけるエネルギーを分配しましょう。

●住宅の床で不潔になりやすい場所

・ 飲食をする場所=ダイニングテーブルの周辺、リビングのテーブル周辺など。
・ ペットが生活する場所。特に寝るところやトイレ。 
・ 観葉植物を置いてある周辺。 
・ 家具や壁、階段の際。
・ 家具の裏や、押入の隅。
・ ふだん使わない部屋。例えば客用寝室や応接間など。
・ 水回り。配水管や洗濯機の後等には要注意。


●月に一回はカーペットの「拭き掃除」を

 月に一回程度、カーペットの拭き掃除をおこなうとより効果的。でも方法を間違うと、変色したりするので要注意。天気の良い日を選んで試してみましょう。

・ 粉末中性洗剤(モノゲンユニ)を100倍に薄めた液を、きれいな雑巾に染み込ませ、固く絞ってカーペットを敷きます。
・ 最初は毛並みに沿って、次は逆目に、力をいれて拭いていきます。雑巾は常にきれいに保つようにし、こまめにすすぎます。 
・ ひととおり拭けたら、お湯だけで固く絞ったきれいな雑巾で、洗剤分を拭き取ります。このふき取りをしっかりおこなって、洗剤分を残さないのがポイント。洗剤分が残ると、かえって汚くなることがあります。(再汚染)  
・ 最後に乾いたきれいな雑巾で水分を拭き取ります。後は風をとおして良く乾燥させます。


●カーペットを屋外に干すときの注意点

 丈夫な物干し竿に、先ず表を向けて干します。日光による退色を考えて、かならず日陰に陰干しします。ある程度湿気がとれたら、ふとんたたきで良くたたき、中のほこりを出します。次に裏返して干します。両面あわせて、2から3時間くらいで良いでしょう。取り入れた後は、両面に掃除機を丁寧にかけます。
 干している間、カーペットを敷いてあった場所を掃除し、風を通しておくことを、忘れないで下さい。


●使っていたカーペットを上手にしまうには

 晴れた日を選んで行います。特に何日間か晴れた日が続き、空気に乾燥した日がベストです。まず、カーペットを、裏向けにして、屋外で陰干しします。一日中干しておくと湿気が抜けて軽くなります。ふとんたたきで、裏面表面を丁寧にたたき、さらに両面を丹念に掃除機をかけます。この乾燥をきちんとやっておかないと、カビの原因になるので要注意。
 きれいなハトロン紙で包み、風通しの良い乾燥した場所に、立てて保管します。除湿剤の利用も効果的です。半年に一度は、広げて虫干ししましょう。


●パイル(カーペットの毛)が飛び出したときは

 先ず、飛び出したパイルを絶対に引っ張らないこと。ほつれたパイルを、はさみで周囲と同じ高さに切り、アロンアルファなどの瞬間接着剤を、切ったパイルの根元に染み込ませておきます。
 ウールカーペットの場合、虫害の可能性もあります。裏まで穴があいているかどうか確かめて下さい。虫害の可能性があるようなら、防虫業者に相談して下さい。市販の殺虫剤はしみになる可能性もあり、小さな子供のいる家庭では安全性にも配慮が必要です。専門業者にまかせて下さい。今後の虫害を防ぐためにも、ウールマーク付きのカーペットの購入をお勧めします。

 

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